2024/04/14
シミは何歳からできる?
―― 気づいたときにはもう遅い?肌老化のサインと向き合うタイミング
「最近、なんだか顔の印象がぼんやりして見える」「ファンデーションで隠しても浮いてくる黒っぽい影がある」。
鏡を見るたびに気になる“シミ”の存在。年齢を重ねるごとに肌の変化に悩む人は多いものですが、そもそもシミは一体いつからでき始めるのでしょうか?
本記事では、シミができる年齢の目安や、主な原因、年代別に起こりやすいシミのタイプ、そして早めの対策について解説していきます。

※イメージ
■ シミは何歳からできるのか?
実は、シミは誰でも早ければ10代後半からでも現れる可能性があります。とくに運動部などで日常的に紫外線を多く浴びていた人は、20代前半で薄っすらとした色素沈着を感じることがあります。
しかし、多くの人が「シミが気になり始めた」と感じるのは、30代以降が一般的。
これは、加齢とともに肌のターンオーバー(肌の生まれ変わりのサイクル)が遅くなり、紫外線や摩擦、ホルモンバランスの乱れといった刺激が蓄積しやすくなるためです。
さらに40代に入ると、これまでの生活習慣やスキンケアの差が顕著に表れ、「突然濃くなった」「急に数が増えた」と感じるケースも増えていきます。
■ シミができる原因とは?
シミの主な原因は、紫外線(UV)ダメージです。紫外線を浴びることで肌内部のメラノサイトが活性化し、メラニンという色素が生成されます。通常であれば、ターンオーバーによって自然と排出されますが、年齢やダメージの蓄積により排出が追いつかず、肌にとどまってしまうことで“シミ”となって現れます。
その他にも以下の要因が関係しています:
・ホルモンバランスの変化(妊娠・更年期などによる肝斑)
・炎症後の色素沈着(ニキビや傷の跡)
・摩擦や刺激(メイク落としやマスクの着脱による刺激)
・睡眠不足やストレス(肌の修復機能低下)
これらの要因が複雑に絡み合い、年齢とともに徐々にシミが濃く・広く・定着しやすくなっていきます。
■ 年代別に見る「シミの傾向」
【20代】
・まだ目立つシミは少ないが、将来のシミ予備軍が潜伏している時期。
・日焼けによる軽度の色素沈着や、ニキビ跡のシミが気になる人も。
➡︎ 今からのUV対策・保湿ケアが“10年後の肌”を守るカギ!
【30代】
・肌のターンオーバーが低下し始めることで、目立つシミがぽつぽつ登場。
・「最近肌がくすんで見える」という悩みも増える。
➡︎ 美白ケアの導入を本格的に検討する時期。
【40代以降】
・肝斑や老人性色素斑(いわゆるシミ)が混在する複雑な肌状態に。
・これまでの生活習慣やスキンケアの“積み重ね”が肌に現れる。
➡︎ 医薬部外品の美白アイテムや、必要に応じて美容皮膚科の活用も視野に。
■ シミを防ぐためにできること
シミ対策の基本は、毎日の積み重ねです。とくに重要なのが「紫外線ケア」と「保湿ケア」。加えて、生活習慣を整えることも効果的です。
✅ 紫外線対策は通年で
・曇りの日や室内でもUVは届くため、365日UVケアが鉄則。
・SPFだけでなくPA値(UVA対策)にも注目。
✅ 保湿で肌のバリア機能を守る
・乾燥は肌のターンオーバーを乱す原因。
・ヒアルロン酸やセラミド配合の保湿剤でうるおいをキープ。
✅ ビタミンCやナイアシンアミドの活用
・メラニン生成を抑制し、既にできたシミにもアプローチ。
・トーンアップや透明感ケアとしても人気。
✅ 睡眠と栄養を意識
・睡眠中に分泌される成長ホルモンが肌の修復を促す。
・抗酸化作用のある食材(ビタミンC、Eなど)を積極的に。
■ まとめ|“シミ”と上手につきあうために

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シミは「ある日突然現れるもの」ではなく、日々の肌ダメージの積み重ねによってじわじわと現れてくるものです。そして、気づいたときには“すでに表面化している”ことがほとんど。
だからこそ、**「何歳からシミができる?」という疑問の答えは、「今この瞬間から予防できる」**という前向きな意識にもつながります。
鏡の中の肌と向き合いながら、これまでの習慣を少しずつ見直していくことが、5年後・10年後の自分への最高のスキンケアになるのではないでしょうか。
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